第181回農林交流センターワークショップ

栽培試験における気温の観測技法と利用

趣旨

農林交流センターニュース第468号(第181回農林交流センターワークショップ紹介)

近年、農業試験研究の現場では夏期の異常高温などにより生じる農作物の生育障害への対応を迫られています。しかし、研究に際して、不適切な方法で観測・収集された気温データを説明変数として栽培試験の解析を行えば、結果の汎用性が失われたり、誤った解釈を導いたりしかねません。そこで本ワークショップは、気象を専門としない農業研究者を対象として、作物の栽培試験において気温を正しく観測して利用するために必要な一連の知識と技法を総合的に習得できる機会を提供します。

圃場や温室における気温の観測では、日射熱がセンサーに及ぼす影響を遮るために、強制通風式の放射除けの使用が必須です。そこで、参加者は農環研が開発した安価で自作可能な強制通風筒「NIAES-09S」をそれぞれ製作します。続いて、それらを圃場や温室に設置して気温と湿度の観測を行い、観測条件の違いによって得られる値にどのような変化が生じるのかを確認しながら、観測技法を実地に習得します。なお、本ワークショップで製作した強制通風筒は持ち帰りいただき、実際の研究現場ですぐに役立てていただく事ができます。

また、気象観測データのまとめ方や、微気象モデルを用いた群落内気温や植物体温の推定、面的な気象分布を推定したメッシュ気象値の利用方法と注意点、気象官署やアメダスで観測された気象データに物理環境モデルと生育モデルを組み合わせた「モデル結合型作物気象データベース」を利用した水稲生産の変動要因の解析法を、それぞれ講義と実習により解説します。

開催日時 2014年6月11日(水)-6月13日(金)
開催場所 1.農林水産省農林水産技術会議事務局筑波事務所 情報通信共同利用館(電農館)3階セミナー室
2.筑波農林研究交流センター第1セミナー室および研修実験室
3.(独)農業環境技術研究所(圃場)
4.(独)農研機構 花き研究所(温室)
(1~3.つくば市観音台、4.つくば市藤本)
主催 農林水産省農林水産技術会議事務局 筑波事務所
(独)農業環境技術研究所
協力 (独)農研機構 花き研究所
対象 産学官の試験研究機関の研究者
コーディネーター (独)農業環境技術研究所 大気環境研究領域 主任研究員 福岡 峰彦 氏
定員 15名(屋外実習時のみ圃場コース・温室コースへ概ね半々に分かれる予定)
参加費 強制通風筒の材料代および温湿度データロガーの実費として52,560円(税込)をご負担いただきます。
交通費・宿泊費 各自負担
(筑波事務所国内研修生宿泊施設をご利用いただけます。)
宿泊施設へのご予約は、受講決定後にお伺いいたします。

講義と実習内容

2014年6月11日(水)

10:00-10:05
【挨拶】
[農林水産省農林水産技術会議事務局筑波事務所 研究交流課長 池田仁]
10:05-10:30
【講義】NIAES-09S型強制通風筒の紹介
[農業環境技術研究所 福岡峰彦]
10:30-15:30
【屋内実習】NIAES-09S型強制通風筒の製作
[農業環境技術研究所 福岡峰彦]
15:30-17:00
【屋外実習】測器の設置
◇圃場コース:農環研圃場
◇温室コース:花き研温室

2014年6月12日(木)

8:30-9:30
【講義】気温・湿度観測の理論と注意点
[農業環境技術研究所 桑形恒男]
9:30-10:30
【講義】作物栽培試験における気温・湿度の観測技法
[農業環境技術研究所 福岡峰彦]
10:30-11:30
【講義・屋内実習】気象観測データのまとめ方
[農業環境技術研究所 石郷岡康史]
13:00-14:00
【講義】微気象モデルを用いた群落内気温と植物体温の推定
[農業環境技術研究所 吉本真由美]
14:00-15:00
【講義・屋内実習】メッシュ気象値の利用方法と注意点
[農業環境技術研究所 石郷岡康史]
15:00-16:00
【講義・屋内実習】モデル結合型作物気象データベースによる水稲生産の変動要因解析
[農業環境技術研究所 桑形恒男]
16:00-16:30
【屋外実習】総合気象観測装置の見学(農環研気象観測露場)
[農業環境技術研究所 桑形恒男]
16:30-17:00
【屋外実習】観測データの回収
◇圃場コース:農環研圃場
◇温室コース:花き研温室

2014年6月13日(金)

9:00-11:00
【屋内実習】観測データの解析
[農業環境技術研究所 福岡峰彦]
11:00-12:00
【質疑】質疑討論
[農業環境技術研究所 桑形恒男、吉本真由美、石郷岡康史、福岡峰彦]

※天候により順序を入れ替える場合があります。
※屋外実習の中で、他方コースへの観測見学を行う予定です。

お申し込み方法

下記区分((1)または(2))により2014年5月9日(金)までにお申し込みください(必着)。

農林交流センターワークショップでは、受講者についてはコーディネーターによる選考にて決定しております(抽選ではありません)。申込書は受講者選考の際の資料となりますので、応募理由を詳細に記入くださいますようお願いします。

(1)農林水産省関係独立行政法人所属の方

下記の関係書式から申込書等をダウンロードし、機関の取りまとめ窓口を通じてお申し込みください。
申込書とアンケートを一緒にご提出いただく必要がありますのでご注意ください。

開催要領・日程表 Wordファイル PDFファイル
申込書 Wordファイル PDFファイル
アンケート Wordファイル PDFファイル
(2)農林水産省関係独立行政法人所属の方以外

お申し込みフォーム からお申し込みください。 ※お申し込みは締め切りました。

受講決定

2014年5月23日頃、郵送にてお知らせいたします。

お問い合わせ先

農林水産技術会議事務局筑波事務所研究交流課
交流係 高石(たかいし)・貝塚(かいづか)
電話:029-838-7129 メール:mail
お問い合わせフォームへ
(フォームを開く際に、一部のブラウザやOSで、警告メッセージが表示される場合には、別のブラウザやOS等をご利用ください。)

 

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